イタリアへの想いが育んだ味

シェフ 覚前 治夫

前職は名古屋にある結婚式場で、毎週毎週300人から400人分の婚礼やパーティー、宴会の料理をつくる。ときには、1,000人分の料理をつくることも。
式場を45年の長きにわたり勤め上げたあとは、「イタリアに食の旅に出る」という長年の夢を叶えるために、単身イタリアへ渡る。帰国後、「レストランいーぜる」に入る。その後も、毎年の「イタリア 食の旅」は続き、2年目からは、旅先で知り合ったイタリア人の家にお邪魔して「イタリアの家庭料理」をどっぷりと体感する。


『イタリアに行くと強く感じるのは、古き良き日本の「おもてなし」が今なお残っているということ。人を好んで、人を受け入れる日常。お隣さんに醤油を貸し借りする昔の日本では当たり前だった日常風景。それが、イタリアにはある。そして、自給自足。自分でオリーブでも何でも育てて食す。そういう家庭が多い。そんな空気に触れられる事がイタリアの魅力。』と覚前は語る。


「イタリア」と「レストランいーぜる」
この大きなサイクルが自身の料理の味への追求へとつながっている。